kosaka1118のブログ

健康な家造りと暮らしのブログです。

収納という魔法の言葉

健康な家造りと暮らしでお馴染みの小坂です。


家造りを楽しみたい方
家造りで失敗したくない方
間取りの造り方がわからない方


今日のブログは間取りを検討する時
どうしたらいいか?について書きたいと思います。


私は、建築を学び、暮らしを学び、家造りの本を
数百冊読み、27年間で400棟以上の
注文住宅やリフォームを手がけてきました。
その経験から導き出した家造りの仕方を
このブログで書いていきます。


今回は、数ある家造りの本に
よく書かれている事以外
の事を書きたいと思います。


以前のブログで
家造りのパートナーの選び方について
書きましたが・・
このブログを読んで
いい営業マン・設計士ぶって
受注を勝ち取ろう!という人も少なからず
いると思います。


その対策は
建築業者から見て
いいお客様にならない!
という事を心がけて対応すれば
少なくとも
心がない建築業者は
去っていくでしょう!


さて
今日の話題は
「収納」です。


よく、収納が足らない?
という声を聞きます。


今の暮らしでは収納が少ないからいっぱい欲しい?


など
家造りでは収納の本もたくさんありますね


しかし
この「収納」という言葉は
建築業者からすれば
しめしめ!!
という言葉なのです。


間取りを考えていると・・


これから家族が増えると
玄関にも収納が入りますね・・
シューズクロークなどはどうですか?


ホールにも収納が入りますね。
1階の掃除道具や日用品など、充電式の掃除機なども
収納するのが流行ってますよ。
夏は除湿機・扇風機
冬は、加湿器・暖房器具など・・色々と収納する場所が入りますね〜


キッチンに収納できないものは
パントリーが便利ですよ・・


リビングにも
ファミリークローゼットもあった方がいいですよ・・


各部屋にも
2階のホール
トイレなど・・


次々に収納という
必要性がある空間を餌に
問いかけてきます。


すると
これまで、したことがない暮らしの夢が
見えてきて、
収納ばかり目がいき


気がつくと、あれよ、あれよと
面積が増えていき・・
概算予算を見て
目ん玉が飛び出る!!
という事・・
ありますよね。


収納は・・
スペースがあれば
時間の経過と共に・・
物が増えていき
捨てれなくなり
物がたまる一方になります。


そう!
空間があるから
つい、買ってしまう・・
これでは
心が豊になる暮らしはできません。


間取りを作るとき
こう考えてみてください。


設計士や営業マンは、お客様の暮らしが
見えていないので
収納がどれくらい必要か?
は正直なところ
わかりません。


なので、お客様の言う通り
更に、今、流行りの空間を入れ込んできます。


本当に必要な物の収納割合を
家造りをする前から
考えておきましょう。


家の金額で、一番割合が多いのが
広さ=面積です。


例えば
坪単価55万円の家であれば
1坪のファミリークローゼットが作りたい!
と思ったら・・
その収納空間は、55万円の価値となります。


つまり・・
収納に対する対価としての価値があるか?
考えてみて下さい。


自分だけしか使わない収納
家族が使う収納


ちなみに
収納の目安となる計算式があります。
収納率は住宅の床面積に占める収納スペースの割合なので、
「収納面積÷総床面積×100」で計算することができます。


一般的には、12%
あれば普通に暮らせる!と言われています。


暮らし方・家族構成は
時間と共に変化していきます。
必要なものも変化します。


となったら
ずっと・・
無駄なく使える収納があった方がいい・・
使わない物をしまう場所ではなく
1年を通じて
使う物を収納する。


それだけで・・
家の金額
そして
時間
心の豊かさ
が変わってきます。


今、これだけ物が増え、
生活は豊になり、消費社会における大きな代償が
私達の目の前に迫ってます。


「収納」という魔法の言葉に
惑わされず・・
しっかりとした価値観を持ち
物を余らせない
物を長く使う
サステイナブルな家造りと暮らしをしていきましょう。


今日はここまで
読んで頂きありがとうございます。